洗濯したてのクッションでいい気になってるビーたん。
遊びに夢中なタマオくんは本当にカワイイ。
8月読んだ本
「呪術」 初瀬礼
アフリカの呪術のための「アルビノ狩り」(本当にある)がタンザニアから東京へと。
スピード感のある進行で一気読み。もう少し格闘シーンや心理描写にページを費やして欲しかった。「悪逆非道な行為をした者はその報いを受けると思わないとやってられないが、あっけなく死」んじゃうラストで少し物足りない。オリンピック後の、中国・ロシア・アフリカのマフィアが暗躍する東京が舞台。今の六本木、錦糸町は既にそんな感じだよね。
「3000円の使いかた」 原田ひ香
社会人2年目で貯金に目覚めた美帆、若くに結婚してお金にシビアな生活してる真帆、友人の熟年離婚や自身のガンで夫との関係を見直す母・智子、73歳にして「働きたい!お金が欲しい!」とパートを始めた祖母琴子と、様々な年代の「お金」づきあい短編集。ラストの「奨学金問題」は「みんな、いい人過ぎ!」な展開でしたが面白かった。
「定年オヤジ改造計画」 垣谷美雨
この小説は日本の主婦の怒りが詰め込まれてた。日本の「オット」は一応目を通した方がいいよな内容。
『男を朝から晩までこき使うためには、家で家事育児全部を引き受けてくれる女が必要だったってことだろ?』
『国の策略にまんまと引っかかったんだべさ。年寄りと赤ん坊の世話を女にさせてりゃあ、福祉に回す金を削れるがらさ』
主人公の兄弟の会話が勉強になりました。
『この地獄を生きるのだ』 小林エリコ
ブラック零細編集部に就職してメンタル壊し自殺未遂した著者。しかし、うつ病の治療に通う『地域に1件のメンタルクリニック』が拝金主義で更にブラックな対応という。
(ウツの人にエビデンス収集のため?統失の薬を注射するとか。怖いよ!)まさに生き地獄でお気の毒過ぎる。
お隣さんに電気泥棒されたり…著者に平穏な毎日が訪れるよう祈らずにはいられない…。