美術展」カテゴリーアーカイブ

目  非常にはっきりとわからない

千葉市美術館「目 非常にはっきりとわからない」.行った。
遠いよ、千葉。

千葉市美術館は今改修工事中。レストラン「かぼちゃわいん」オーナーはあのマンガのファンなんでしょうか?

入場者は目立つ場所に「オーディエンス」のシールを貼って見学するのだけど、「納得!」な仕組み。
(インスタレーションを設置中なんすよ……)
こんな展覧会生まれて初めて体験するかもしれない。

図録が会期終わり近くに出版、入場券を一度購入すれば、会期中何度でも見学可能(ただし身分証明書提示)というのが大きなヒント。
エレベーター右側の、絵画展示のコーナーを見る限り「7階と8階の展示をどうシンクロさせるかが見どころ?」なのかと思ったりする。
(以前の資生堂での展示みたいな)
会期中、週に一度は見に行かねば楽しめなさそうな展示ではある。
千葉遠いので、11月末と12月に2回程度しか来れないだろうけど。がんばる。

改修工事中の美術館の雰囲気にマッチした展示、よく考えたな!

チーバくん物産館でぴーなっつ最中買って帰る。残り1袋でセーフ(午前11時なのに)!人気あるんだね、ぴーなっつ最中。

永井GO展

画業50年突破記念 永井GO展、観に行った。上野の森美術館。

これ観て「今日もどこかでデビルマンー」と歌いたくなる人は昭和40〜50年代生まれ。
数カ所、撮影OKスポットあり。
平日の夕方だから、混み具合はそこそこ。結構じっくり観られた。


永井豪先生の机再現。
ハレンチ学園けっこう仮面と数々の懐かしいマンガの原画の展示。どれも見開き4枚程度で物足りなさが。
改めて読みたいマンガがいくつかあった。ハレンチ学園のラスト覚えてないもん(かなり衝撃的な模様)

グレンダイザー、マジンガーZ、グレートマジンガー。等身大の表示があったけど、違うと思うw!
人が乗ったロボットもの元祖はマジンガーZらしい。すごい発明だよ永井豪。

永井豪の石ノ森章太郎のアシスタント時代のマンガ「激マン」が展示されてたんだが
石ノ森章太郎プロダクションがブラック過ぎ……。大変興味深かった。
「手塚治虫アシスタントの食卓」(堀田あきお&かよ)で読んだ「手塚プロ」とは大違い。
(手塚プロは従業員の食事手当が超充実)

何て豪華な寄せ書き!ジョ〜!!

出口付近にはデビルマン、キューティーハニー、どろろんえん魔くん、マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーと永井豪原作のアニメオープニングがエンドレスで。
永井豪先生の今ではアウトっぽいマンガ見ながら、昭和はよくも悪くも自由だったにゃーと思う。
あと、弟にロケットパ〜ンチ!とかましてたの思い出す。昭和の兄弟喧嘩はバイオレンスだった(ウチだけ?)…今はどうなんだろ?

伊庭靖子展「まなざしのあわい」

伊庭靖子展「まなざしのあわい」東京都美術館 大人¥800
あわい=「間」。
写真を元に制作された絵画ですが、バリバリの写実ではないです。
光と形、色が非常に整理されてるなーという感じ。

新作の「アクリルボックスに入れた静物」のシリーズ一部が撮影可能。

マチエールが素敵。

立体視が出来る映像作品がラストの小部屋に。
以前よくあった「目がよくなる3D画像」の動画なんて画期的!と思ったのだけど
イマイチ、ピントが合わず5分近く苦戦しましたw
目が悪い人はメガネ外すといい。

メチャクチャ良かったので、図録買って帰宅。

梅雨明けっぽい天気だけど、この日の上野、2時間前は大雨。

写真展+トムとジェリー展

山田耕熙写真展 「ロイヤルベンガルタイガー -フラジャイルな存在-」富士フイルムスクエア六本木

インドの国立公園のベンガルタイガー。
見学用のジープから撮られたとは思えない距離感。
多摩動物公園の大型ネコ科同様、1歳くらいまで『ママ大好き』な子トラの様子がカワイイです。

気の抜けたトラのコーナーもステキ。
インドのサファリ国立公園を巡る旅、面白いかもしれない。アフリカより近いし。


野村恵子写真展「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」富士フイルムスクエア六本木

長野小谷村の暮らしと祭り。猟の写真多めだけど静かな写真。

トムとジェリー展 松屋銀座

動物病院でタダ券もらったので行ってみた。かなり混雑。
初期のトムが別猫(こっちもカワイイ)だが、初期の制作会社『MGM』の監督がディズニー出身のため今の感じになったらしい。

写真撮影は指定の箇所のみ。
トムとジェリーの生みの親がMGMをクビになって作ったハンナ・バーベラ・プロダクションのコーナーの方が、50代〜には親しみあるかも。
東京12チャンネル・マンガのくにでやってた、「フリントストーン」「チキチキマシン」「シャザーン」等懐かし過ぎるー!
トムとジェリーに比べ、低予算のため「リミテッド・アニメーション」(鷹の爪みたいな動きが雑な感じ)にしたとか
ストーリーで見せるアニメに路線変更とか『そうだったんだ〜』的な感動が。
期待してなかったけど結構面白かった。ヤバダバドゥー!

「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然 東京ステーションギャラリー

建築(商業、公共施設から個人宅まで)、家具、ガラス器、照明、都市計画とアアルトの多面的な活動の回顧展。
周辺環境までデザインに取り込む建築は、素人が見てもステキ過ぎ。無駄がない。
バイオミのサナトリウムを再現した部屋がグッと来た。ミニマリストな人が見たら垂涎モノでは。

ニューヨーク万博でアアルト夫妻が上映したという「スミオ・コーリング」
昔のフィンランドの産業と四季の映像をシベリウスのBGMで。ぜいたく〜。
戦前の粗めな映像作品だけど見入る(20分近い)。音がもうちっと良ければなー。

出口付近に「アアルトのチェア体験コーナー」が。この他にハイバックの401も座れた。

アアルトさん。

アアルトさんのスツール60。試行錯誤が詰まったLレッグ。1933年に誕生してから今だに需要があるってすごい。
うちにも1脚。秋葉原ヤマギワリビナの閉店セールで買った。主にサイドテーブル使用だけど便利。


蛇足だけど、ステーションギャラリーはJR東日本株主サービス券使うと半額で入場できる。
ヤフオクや金券屋で1枚50円程度で売ってます。おトク。

teamLab ☆ Planets TOKYO DMM.com その2

「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」
水面に映る花や鯉は、触ろうとすると逃げたり散ったり。時間経過とともに、四季の流れで花々は移り変わる。

上の部屋の横にある「冷たい生命」。墨で書かれたラインが植物へと変化していくCG。前からあるシリーズだけど、更にクリアになった印象。

「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 自由浮遊、平面化する3色と曖昧な9色」
お台場の「重力にあらがう生命の森」より大きなバルーンが。圧迫感が半端ない…。叩くと音がするらしいのだが…記憶がない。

バルーンが一斉に上昇する事も。

ここでもスタッフがお掃除してました。鏡張りなので大変だ…。

「Floating in the Falling Universe of Flowers」プラネタリウムのようなドーム状の壁面に花々が浮遊。四季の流れがあるのでしばらく見入るが、床が冷たく裸足だと心もとない。1クール半見て退出。

上の部屋出たら入り口のロッカーに戻ってた。こ、これだけ‥?!休祝日はお台場と同じ3200円なのにマジ?!と、豊洲だから?
もう1周することも可能だけど、夜も遅いので帰る。(19時半入場、21時15分頃退出)
お台場の展示は通路にもエンドレスで映像が流れてたが(Walk, Walk, Walk)
豊洲はテーマカラー?の照明だけ…そもそも展示作品数も少ないし。
軽くチームラボを楽しみたいなら豊洲、がっつり楽しみたいならお台場という立ち位置なのかな。

teamLab ☆ Planets TOKYO DMM.com

チームラボ プラネッツTOKYO DMM

豊洲の「チームラボ プラネッツTOKYO」行った。お台場の展示はかなり良かったので。
寒い雨の夜だから?結構空いてた。、平日は割引料金(大人一人2700円、年始年末を除く)。

エントランスで靴、靴下類を脱ぎロッカーに預け裸足で入場。膝下まで水につかるゾーンがあるらしい。
足元の明かりを頼りに進む。

「坂の上にある光の滝」死後の世界の入り口みたいでテンションが上がる。

水は生ぬるいよ。

画像はサイトより。暗すぎて撮影不可能。

「やわらかいブラックホール」一面(壁面も?)ビーズクッションの部屋。寝っ転がりイチャつくカップル数組(汗)3〜5ミリ程度のビーズ粒のせいか極小ビーズ程の「もっちり感」は無い。

「The Infinite Crystal Universe」スマホアプリで光が変化するらしいのだが、スマホ持ってないので見るだけ。

写真には無いけど、スタッフが壁面や床の鏡を熱心に掃除してた。手垢や足跡ついてたら確かに萎え⤵︎だもんね。

「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」
ここが膝くらいの水位(20〜25センチ位?)の中を進むゾーン。幼児や杖使う人は多分難しいにゃ。
明日へつづく。

「吉村芳生 超絶技巧を超えて」

「吉村芳生 超絶技巧を超えて」東京ステーションギャラリー
今年の初夏、息子さんとの2人展が見たかった吉村芳生さん関東での美術館初の個展。
展示面積がそこそこなステーションギャラリーだけど、1時間以上かけて見る。
「描く」という行為をすごく考えさせられた(いい意味で)
「新聞と自画像シリーズ」記事に対応した百面相が面白い。「下瀬信雄さん山口県美術展 大賞」の記事にニンマリする自画像が個人的にツボりました。

東京ステーションギャラリーの廊下から。スローシャッターで通勤時狙ったら面白そうなアングル。

吉村芳生 超絶技巧を超えて

ポリクロモスで描かれた大作のカード買った。202×714センチの超大作。
元になった写真が会場に。写真丸写しじゃないのがわかる。

吉村芳生 超絶技巧を超えて

図録から、絶筆のコスモス。右側のマス目には下描きもなく。

息子さんの吉村大星さんも吉村芳生と同じ、被写体を撮影後プリントしたものに5ミリ程のマス目を引き、同じようにマス目を描いた紙に転写という根気がいる技法。今後、どのように化けていくのか楽しみです。

インゲヤード・ローマン展

インゲヤード・ローマン展

「インゲヤード・ローマン展」観に国立近代美術館工芸館へ。友人のヨーコさんからチケットもらった。

インゲヤード・ローマン展
ステムの部分がそれぞれ若干違うらしい。

学芸員のタッチ&トークに参加。1階の別室で木村硝子のインゲヤードローマンシリーズと香蘭社の製品をタッチ。いいお値段だけど納得なデザイン性の高さをレクチャーしてもらう。木村硝子のグラスの軽さと繊細で計算しつくしたシェイプには感動。オススメ。

インゲヤード・ローマン展

この部屋だけ一定条件で撮影可能。展示物により天板の材質を変えていて、影の色や形も楽しめる。学芸員さんによると、時間帯や季節での変化も面白いので是非再訪してみてと。

作家による解説動画での「無駄を削ぎ落とし、匿名性の高いデザインなので私が作ったものは何にでも調和する」的な言葉が印象的。
北欧は所得関係なく食器や家のモノは良いものをという風潮があるそうで。改めて自分ちの食器を見直したくなる。

和室の展示「ボウル」(ダンボール製)が「ガリガリサークル(猫の爪とぎ)」ソックリで笑えた。インゲヤードさんは猫飼いではないな。

北の丸公園散歩して帰る。

縄文展 1万年の美の鼓動 

トーハクに「縄文展」見に。昼前到着、学校の夏休みが始まる前だから空いてるかな?と思ったら、結構混んでたけど並ばず入れた。

縄文展2018

約10000年近く続いた縄文時代、土偶と土器の形状が年代により変化していく様が面白い。この頃は、フツーに刺青とかしてたんだろ〜な〜。ピアスも耳たぶにはめ込んでたみたいだし。

縄文展2018

撮影可能ゾーンは展示室2のこちらと、土偶の頭部ひとつのみ。ここにはないけど、火焔型土器がニワトリの頭模様でカワイイ。

縄文展2018

イノシシ。リサラーソンっぽい。てか、他にもリサラーソンか岡本太郎作みたいなのがいっぱいあった。

縄文時代と同時期の黄土、インダス、メソポタミア、エジプト文明の土器も。展示数が少ないのでアレだが、それらと比較すると縄文式土器って普段使いとしては「凝りすぎ感」が。火焔型土器は祭事用なんだろうけど。

「米を煮炊きして吹きこぼれた時洗いやすくするために、弥生時代の土器は簡単な形になった」的なキャプションが。美意識というより、実用だったのか弥生式土器。

縄文展2018

隣の考古展示室、一部は撮影可能。触れる土偶や銅鐸あり。

はにわ

なんかホッとするよ埴輪。